【読書感想】”私の頭が正常であったなら”をぶっちゃけレビュー

商品レビュー

山白朝子(乙一)作の「私の頭が正常であったなら」を読み終わったので感想をまとめてみる。

結末などの重大なネタバレは避けます。

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「私の頭が正常であったなら」のあらすじ

本書は8つの独立した短編からなる短編小説。

「世界で一番、みじかい小説」

最近、夫婦は部屋でおかしなものを見るようになった。

妻は”幽霊ではないか”とかんがえ始める。

理系の妻と謎を追い始めた主人公が辿り着いた以外な真相とはー

「首なし鶏、夜をゆく」

中学生の主人公はある日、同じクラスの風子を帰り道の雑木林で見つける。

風子はそこで首の無い鶏”京太郎”を飼っていた。

主人公と風子はこの日をきっかけに親密になっていくがー

「酩酊SF」

先輩、相談したいことがあるんです。

後輩の相談は”酩酊状態になったら意識がタイムスリップする”というネタを使った時間SFを書きたいというものだった。

主人公は後輩にタイムスリップを利用した金儲けのアイデアを教えるが。

「布団の中の宇宙」

スランプに陥った同僚の小説家が久しぶりに続編を書いた。

どうやってスランプを抜け出したのか聞くと、「布団のおかげですよ」と言う。

同僚いわくその布団で寝ていると足元に別世界が広がり、

そこからインスピレーションを得ているらしい。

布団は本当に安全なものなのだろうか?

「子どもを沈める」

主人公が学生時代に属していた女友達グループ3人が自分の子供を自分の手で命を奪ったという報せを受けた。

その中の一人が言うには、自分の子供の顔が学生時代にいじめていた女子に瓜二つで怖くなったというのだ。

主人公のお腹には既に命が宿っていた。

悩んだ末に産むことのするが、その子供もやはりいじめていた女子に似ていた。

「トランシーバー」

東日本大震災で妻子を失った主人公は毎日酩酊するほどお酒を飲んでいた。

ある日、いつものように酩酊していると玩具のトランシーバーのノイズが聞こえる。

トランシーバーは亡くなった子供とよく遊んでいた玩具だった。

そのトランシーバーからは子供の声で「パパ、、、」と聞こえる。

その日から主人公は亡くなった子供とトランシーバーを通して会話をするようになる。

「私の頭が正常であったなら」

暴力を振るうようになった旦那に嫌気が差した主人公は離婚を決意する。

旦那は意外にも激昂することなく離婚を了承した。

唯一の要求条件は定期的に娘との面会時間を持ちたいというもの。

ある日娘を連れて元旦那との面会していると、元旦那は驚きの行動に出た。

「おやすみなさい子どもたち」

沈没中の船から海に落ちた主人公が目を覚ますとそこは天使のいる世界だった。

天使が言うには主人公とは別人の走馬灯を流してしまったらしい。

主人公は自分の走馬灯を探す為にこの世界を散策することにする。

「私の頭が正常であったなら」の感想

結論 ★★★★★☆

安心の乙一ワールドでとても楽しい読書体験だった。

8つの短編すべてがクオリティ高く、夢中で読める作品。

【感想まとめ】

8つの短編どれもが独創的で面白い。

どの話もほんのりとしたホラー要素と静かなユーモアを含んだ安心の乙一ワールドだ。

少しゾッとする話から、目を覆いたくなるような悲惨な描写がきたと思ったら、泣ける話までふり幅が大きい、

安易はハッピーエンドにならないので読んでいて結末が予想ができずハラハラする。

特に「子どもを沈める」「トランシーバー」「私の頭が正常であったなら」がお気に入り。

乙一が好きな人は安心して買ってほしい作品。

少しホラーチックな短編小説をさくっと読みたい人にもおすすめ。

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